医療の適正価格
なかい歯科 御所南ほてつインプラントセンター 中居です。
少し前、銀座の某眼科のずさんな視力回復手術が報道により明るみに出ていた。
ご記憶の方も多いだろう。
以下は、その後日談として聞いたことだ。
「レーシック手術は保険外治療であるが、その医院の治療費はそもそも極端に安かったそうだ。常に目立つ派手な広告を出しており、その宣伝費用捻出のためか、実際の診療に当たる人員は過少で感染衛生対策も劣悪であったことが直接の原因だ。」と。
やはりか、と思った。
当院でも保険外治療は多数手がける。決して安いものではない。確かに自由診療であるから、安く設定することは出来る。何かを削ればそれは簡単に可能だ。
そもそもひと通りの対策を取ったとしても、外科処置のリスクは0にはならない。
しかし、限りなくそのリスクを0に近づけるために、多大な労力とコストを必要とするのだ。
いくつか具体例を挙げてみよう。
衛生面の厳格な管理から始まり、治療器具の信頼性の維持、型取りの材料の質、技工士さんのレベル、ドクター・衛生士にかかるマンパワー、そして何より手がける充分な治療時間。それぞれ少しずつレベルを落とすだけでも、価格は随分変わるだろう。
しかし、それらの全ては治療の質へ影響を与え、ひいては患者さまのその後の生活の質に繋がっていく。もちろん見えない何かを削ってもすぐには患者さんには分からないだろう。しかし、私はどうしてもそこはモラルとプライドから削れないのだ。
だからといって高ければ良いものだとも言えない。そもそも金額だけでは計れないのだ。
しかし、低くするからには少なくとも「大切な何か」を削り取らなければならないのも事実だ。もっと安く!だけでは手に入れることが出来ない大事なものがある。
その内容を理解すれば、むしろ適正価格であり決して高くは無いと心から思えるものがあると。これは、自院の設計施工を経験した際にも良く分かった。
医療に限らず、安くてとびきり良いものはまずないと考えてかかったほうが良いのだ。
もし例外的にあるとすれば・・・、それは「ユニクロ」のようにとっくに世界的なレベルでブレークしているのだから。

