職人 外科器具 DIY
こんにちは。なかい歯科 御所南ほてつインプラントセンター 院長の中居です。
外科器具の改良が必要になった。
インプラントの埋入時、骨の深さや性状を測定するための道具だ。
既製品は私の望む要件を備えていない。メーカーにフルオーダーで作ってもらうと、定価の3-4倍コストがかかる(それは常軌を逸した価格となることを意味する。笑)
というわけで、手元にある使わなくなった器具の改良で何とか対応出来ないかと考えた。
近所にそれを請け負ってくれそうな医科器材専門修繕店があるのは知っていた。昨日、なかい歯科は休診日。午前中は新外科室の備品新装のため院内で過ごし、午後から訪ねてみた。昔ながらの町屋の工房に飛び込みでお邪魔した。事情を話した。
以下はその概要。
「あいにく、今仕事が手一杯で新規の仕事は受けられない状態です。この20年国内の空洞化がどんどん進んで、新たな職人も育たず先代からの顧客と以前からの付き合いのある業者からの製品の修理をするだけで手いっぱいです。最近は東京からも連日品物が運ばれてくる。今日も朝五時から起きてやっています。」
ここまで言われれば、「そこを何とか一つ!」とは言えない。
事情を知らず失礼しましたと言い、あきらめて帰った。
世間では、これほど職がないと言われているのに、ここにはこれだけ人手がない。少し驚いた。
逆に一芸に突出したら、いやなくらい仕事が舞い込むのだ、どんな時代だって。
本当の職人さんはいつだってすごいのだ。
仕方ないので自院に帰って自分でやることにした。といっても、ノウハウはない。しかもチタンという難物相手だ。息を殺し、火花を顔に受けながら苦闘の末、少し形にはなった。元はクランク状で5mm径のものをL字型の3mm径にする。0.1mmレベルまで整えるのには集中力がいる。
仕上げがもう少し必要だが、なかなかの出来。
こうしてまたまた貴重な休日はなかい歯科の諸事情とともに過ぎていった。


