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静かに語ること

こんにちは、なかい歯科 御所南ほてつインプラントセンター 院長の中居です。

 

 

久しぶりに映画を見た。「エル・スール」(1983・スペイン/ 監督 ビクトル・エリセ)

これがたぶん3回目。最初に見たのは19歳の冬、伝説の六本木WAVEシネヴィヴァンにて。日誌にそのときの感想が、劇場にて坂本龍一氏に会った興奮とともに残されている。あの時代あの場所は強い磁場を持っていた。

 

映画はまるでフェルメールの絵が動いているような静謐なカットの連続で、光は最小限に暗闇の中から現われる。せりふも少なく多くを語らない。最後に一度大きな出来事が起こるだけで静かに唐突に物語は終わる。素晴らしく美しいが地味な映画といっていいだろう。

しかし、この作品を深く長く愛している映画ファンは、私だけではなく世界中にいると思う。数は「タイタニック」の10000分の一ぐらいだろうけれど、、()

 

「静かに語ること」が一番届く、ということはわかっているけれど、普段の生活でこれを実践することは本当に難しい。

ましてや慌しい日常臨床ではなおさらのこと。物事を単純化して勢いよく伝えることはたやすいし、多くの人の耳目を一時に簡単に向けられる。

でも・・・、といつも立ち止まる。

人間の身体はそんなに単純なものではない。機械のように代数的簡潔に説明できない不確定な局面は多々ある。それに真摯に向き合えば、当然効率は落ちる。

 

ただ、これが私のやり方だから、と最近は考えている。

幸い、コアなファンも少しずつ増えていただいていることだし。

 

ところであのWAVE。あらためてどうなったのかを調べてみたら、今はもうない。

おおきく賑やかなあの六本木HILLSになっていた。

 

WAVEHILLS。なかい歯科の進む方向性は?と自問する冬の夜である。

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